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アルミの加工は難しい理由と上手に削るには

 

こんにちは! 石川県白山市の機械加工と板金加工マキナーズ(MachinaZ)の宮下です。 

 

今日は、アルミの切削加工が難しい理由を説明しますね。

 

1. アルミはすぐに溶けちゃう

みんなが工作で使うプラスチックと同じように、

アルミも熱に弱くて、とける温度が低いんです。

切削加工では、刃物がアルミをすごい速さで削るから、

たくさん熱が出ます。

すると、アルミが少しとけて、刃物にベタベタとくっついちゃうことがあるんです。

このくっついたアルミの塊は、

刃物の形を変えてしまい、

きれいに削れなくなってしまいます。

まるで、ガムが刃物にくっついて、切れ味が悪くなるのと同じような状態です。

 

2. アルミはねばねばしてて伸びやすい

アルミは、他の金属と比べてやわらかくて、

よく伸びるという特徴があります。

そのため、削るときにぐにゃっと伸びてしまい、

削った部分の周りに**「バリ」**と呼ばれるトゲのようなものができてしまいます。

このトゲは、触ると危ないので、

削り終わった後にヤスリなどでしっかり削り取らないといけません。

 

 

難しいアルミを上手に削るには?

 

じゃあ、どうすればうまく削れるかというと、3つの大切なポイントがあります。

 

①するどい刃物を使う:アルミをスッと切れる、よく切れるカミソリみたいな刃物を使います。

 

②速く削る:熱が出る前に、一気に削り終わるように、とても速く削ります。

 

③油をかける:削っている場所に、油をかけながら作業します。これは、熱を冷まし、くっつくのを防ぐためです。

 

 

このように、アルミをきれいに削るには、特別な道具と方法が必要なんです。