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アルマイトの液だれを防ぐには

こんにちは! 石川県白山市の機械加工と板金加工マキナーズ(MachinaZ)の宮下です。 

 

先日から、アルミA5052のブロック材のフライス加工をしているですが、

 

加工が終わって、アルマイト処理をするためにメッキに持って行ったら

 

社長から「このまま、アルマイトしたら液だれするよ」

「5面にヘリサートタップの加工が合計80か所もあるなら、アルマイト後にヘリサートタップ加工せんなん」

 

えっ!そんな話を今までに聞いたことないわ

 

他のメッキ屋に聞いても、同じ見解!

 

他に方法がないのか模索するが、、、チタンの埋め栓を入れる方法もあるが

 

全部で30か所の埋め栓が必要なので、そんなに沢山の埋め栓を持っていない。

 

チタンの埋め栓を製作すると1本、3万円。。。。。。

 

もう一つの方法は、ヘリサートコイルを入れて、アルミの埋め栓をする。

 

但し、ヘリサートコイルを入れて、アルマイトすると溶けてしまう恐れがある。

 

それでも、液だれするよりはマシと判断

 

その前に、ミニチュアサイズ(1/10)で実験

 

↑ ヘリサートタップM8とM10で機械加工します。

 

次に、ヘリサートコイルを入れて

 

いざ、アルマイト実験!

 

 

結果は、成功(^^)/

 

※上の写真の、上から2個目の穴に少しの液だれあり

 

ボルトを入れても問題なし。

 

めでたしめでたし

 

【豆知識】

6F材とは 6F(ろくえふ)とは、4Fの規格にない板厚寸法が必要な場合や、4Fの規格よりも精度の高い公差を要求される場合に使用されます。 つまり4F材より高精度なのが6面体の角プレートです。 4Fが側面フライス仕上げであるのに対し、6Fは側面+板厚方向(上下面)の全面をフライス仕上げします。