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黒皮材とミガキ材の違い

【黒皮材】

熱間圧延加工。表面がミルスケールとも呼ばれる黒錆で覆われている。ブラストなどで表面の黒皮(黒錆)を落として使う。表面の凹凸があり、ボロボロしているため、精度のよい加工には向かない。I形鋼やH形鋼などの建材用途の物は、黒皮材しかない。s45cやSS400などは黒皮材とミガキ材の双方が流通している。


【ミガキ材】

冷間圧延加工。きれいな表面で、凹凸もなめらかで寸法精度の高い加工に向いている。コストは黒皮材よりも高い。冷間加工品全般に言えるが、金属に力を加えると起きる加工硬化や、加工時に内部に残ってしまった力である残留応力の影響などを加味しなければならないこともある。SPCCは冷間圧延品なので、ミガキ材