こんにちは! 石川県白山市の機械加工と板金加工マキナーズ(MachinaZ)の宮下です。
今日は、同じSS400でも熱間引抜と冷間引抜と6F材によって機械加工したときの
歪みの違いはどれくらい違うのか!を試験してみます。
さて、上記の加工図面はSS400板厚9mmを長手方向1000にC8.3を加工する図面です。
この図面を見るとフライス加工(マシニングセンター)の経験者のみんなが
「歪む!」と言いますね。
では、下記材料を使用して、同一加工条件で行った場合は、どのような歪みの違いがあるのか、
分かりますか?と尋ねると、みんなが、「やって見ないと分からない!」と言います。
と、言うことで試験してみます。
加工前の歪み具合の写真
準備した下記材料を常磐の上に置いて、加工前の歪み具合を確認します。
【準備した材料】
① SS400-ミガキ 熱間引抜材 t9 × 50 × 1000
② SS400-ミガキ 冷間引抜材 t9 × 50 × 1000
③ SS400-6F t9 × 50 × 1000
どれも、加工前の材料なので歪みはありませんね
それでは、同一加工条件で試験してみます。
① SS400-ミガキ 熱間引抜材 加工後の写真
SS400-熱間引抜は常磐の上に置いた瞬間に分かりました(*_*)
クルクルと回転します。
② SS400-ミガキ 冷間引抜材 加工後の写真
SS400-冷間引抜も置いた瞬間に分かりました(*_*)
でも、熱間引抜よりは、歪みが少ないですね
③ SS400-6F 加工後の写真
SS400-6Fはクルクル回転もしないので常磐の上に置いても感覚的に分かりませんね
でも、定規を当てると少しの歪みが確認できました。
まとめ
みなさんの試験結果は予想通りでしたか?
私は、SS400-6Fは予想通りでしたが、SS400-熱間引抜と冷間引抜でこんなにも歪みが違うのに少し驚きました。
材料コストを考えるとSS400-冷間引抜を使用すると良いかもしれませんね
次回は、この歪みが発生したプレートを油圧プレスで歪取り試験を行ってみますね。
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